「空の星をつかむようだ」--。 最近、韓国では深夜時間帯にタクシーがなかなかつかまらないが、これはこのことを表現する言葉だ。新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)関連で飲食店や居酒屋などの営業規制が解除され、深夜まで会食した後にタクシーに乗ろうとする乗客は急増したが、彼らを運ぶはずのタクシーは不足していて「タクシー大乱」が起きている。 深夜時間帯のカカオTなどタクシー中継プラットフォームの配車成功率もまだ20%に至らない。ソウル市など地方自治体では個人タクシーの部制解除(2日勤務、1日休業の部制を解除して連続営業を許可する措置)と地下鉄延長運行のような対策を打ち出したがタクシー難の解消には力不足だ。 韓国最大の交通関連学術団体である大韓交通学会のイ・ソナ会長〔公州(コンジュ)大学教授〕にタクシー難を解消するための方法を聞いてみた。1982年に創立された大韓交通学会は約150の機関・団体と交通