福井市内はいま、ライトノベル「千歳くんはラムネ瓶のなか」シリーズ(ガガガ文庫)で描かれる世界を追体験できると多くのファンが訪れ、盛り上がりを見せている。同市おもてなし観光推進課の職員で、一ファンとしても作品の新たなファンを増やす「布教活動」を進め、地元住民やファンを巻き込んだ観光誘客を仕掛けている出蔵健至さん(40)。 ファンの間で「チラムネ」の愛称で親しまれるこの作品の著者は福井出身の裕夢さん。市内の高校を舞台にした青春ラブコメディー。年次ガイドブック「このライトノベルがすごい!」(宝島社)の文庫本部門で、2021年度から2年連続で1位を獲得した注目作だ。