新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、来年5月まで劇場公演の中止が決まっているブロードウェイ。 これまで41の劇場で多くの作品を上演し、舞台関係者など約9万7000人の雇用を生み出してきた。その経済効果は、年間で148億ドル、日本円で1兆5500億円余りとも言われており、1年以上にわたる閉鎖の打撃は深刻だ。 長期の公演休止のなかで、俳優や舞台関係者たちは、いまどんなことを考え、どんな毎日を過ごしているのだろうか。 ブロードウェイの舞台で長年活躍している日本人俳優の由水南(ゆうすい・みなみ)さんに話を聞いた。 そもそも「明日はどうなるかわからない」のが俳優 日本人俳優の由水南さん(中央) 新型コロナウイルスの感染拡大による舞台への影響は、今年3月に発表された「2週間の休演」から始まった。それが3度延長され、10月に来年5月末までの閉鎖が決まったという経緯がある。 由水さんによれば、「俳優た