“競技を続ければ続けるほど、結果を残せば残すだけ『乖離(かいり)』が生まれてきました“ 元競泳日本代表の萩野公介さん。3大会連続でオリンピックに出場し、金メダルを含め4つのメダルを獲得しました。しかし結果を出して注目を浴びるほど、「世間が期待する自分」と「本来の自分」との乖離に苦しむようになりました。 実は、部屋から一歩も出られず、生きる意味すら見いだせない時期があったと明かします。 昨年現役を引退し、この春から大学院に通う萩野さん。アスリートの「心」について知ってほしいと、取材に応じてくれました。 (聞き手:首都圏局 ディレクター 御巫清英) <関連番組> クローズアップ現代「“アスリート 心のSOS” トップ選手に何が?」 萩野公介さん 1994年、栃木県出身。生後6か月から水泳を始める。小学校低学年から学童記録を更新し、中学以降も各年代の新記録を樹立。17歳で初出場した2012年ロン