売上高1000億円突破を果たし、その他の経営指標も軒並み過去最高と相変わらずの好調ぶりを見せつけたカプコン。推進してきたデジタル戦略が完全に軌道に乗り、「バイオハザード」と「モンスターハンター」の2大シリーズを柱に、新作と旧作の販売がかみ合った。映像ビジネスの独自展開にも意欲的。同社の辻本春弘社長に勢いの背景と次なる目標について聞いた。 売上高1000億円突破、業績好調の背景 ――2022年3月期(21年4月~22年3月)の業績は、売上高が1100億5400万円(対前年15.5%増)、営業利益も前年比24%増の429億900万円と、9期連続の増益、そして5期連続で全ての利益項目で最高益を塗り替えました。この勢いの理由は何でしょうか。 辻本春弘社長(以下、辻本) まず、21年3月期の終わりになりますが、21年3月26日に『モンスターハンターライズ』のNintendo Switch版を発売し、