ノキアは2000年から10年にかけて携帯電話端末で世界を席巻した。だがスマートフォン戦略に乗り遅れ、現在は製品や技術、ブランドを一新。BtoB(企業間取引)を中心に、5Gなど新たな通信技術を用いたネットワーク製品とソリューションを主たる事業としている。BtoC(消費者向け)時代とは異なり社会インフラを扱うことから、まちづくりや防犯、災害対策、セキュリティーといった、社会課題の解決を行う公的役割の側面が大きくなっている。 ノキア本社では、5G(高速通信規格)を用いたスマートシティーの実験についてデモを見た。その1つが、電灯のような見た目で街角に立つ、5Gを活用したスマートポール「LuxTurrim5G」だ。 スマートポールには数多くの画像センサーや気象センサー、高性能センサーであるLiDAR(ライダー)、GPS(全地球測位システム)などが埋め込まれており、5Gを使ってありとあらゆるデータの収
