ただいま話題のあのニュースや流行の出来事を、毎月3冊の関連本を選んで論じます。書評として読んでもよし、時評として読んでもよし。「本を読まないと分からないことがある」ことがよく分かる、目から鱗がはらはら落ちます。PR誌「ちくま」7月号より転載 七月一〇日に投開票が行われる参院選。与党の自民公明を含め、改憲勢力が三分の二以上の議席を占めれば、憲法公布以来はじめて憲法改正が発議される可能性がでてきた。 野党側もさすがに危機感を覚え、全国のすべての一人区に、民進党、共産党、社民党、生活の党の四党の統一候補を立てる野党連合が成立した。共闘の音頭をとったのは共産党。これまで必ず独自候補を立ててきた共産党の譲歩は喝采すべきだ。安倍政治はもうたくさん。私も野党側に勝ってほしいと切に願っている。 なんだけど、ほんとに勝てるかとなると「今度もダメなんちゃう?」という疑念も禁じ得ない。疑念というか半ば確信だな。
![「リベラルはどこがダメか」を検証する(斎藤美奈子)|世の中ラボ 第75回|webちくま](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b27f705ecf3987cd06c95db594e28502e74b8a3e/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fchikuma.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fc%2F9%2F660m%2Fimg_c9fe05f6d00cbd7f772703d5c7f4561397128.jpg)