中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製の新型コロナウイルスワクチンではオミクロン変異株に対して十分な中和抗体が作られないと、香港の研究者チームが研究室での初期の試験結果として指摘した。これは新型コロナ防御でシノバック製ワクチンに頼る多くの人々に多大な影響をもたらす恐れがある。 14日遅くに発表された、香港大学の研究者チームの発表文によると、シノバックの不活性化ワクチン「コロナバック」接種を完了した25人のうち、オミクロン株を中和する十分な抗体が血清で確認された人はいなかった。 一方、米ファイザーとドイツのビオンテックが開発したメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの接種を完了した別の25人では、オミクロン株を中和する能力が5人で確認された。これは両社が先週発表した試験結果に矛盾しない。 ファイザー、オミクロン変異株にはワクチンのブースター接種必要 感染症研究で権威のある香港