シャープがテレビ事業で柱の一つに据えていた「4K」を含めて減産を余儀なくされた。4Kテレビは先行するソニーをシャープなどが追いかける日本勢中心の展開だったが、中国・韓国メーカーが相次いで参入し、急激に価格下落が進む。シャープは超高画質の「8K」並みにした4Kテレビを年内にも投入し起死回生を図るが、性能向上と価格下落のいたちごっこが続いている。(藤原直樹、織田淳嗣) 米調査会社NPDディスプレイサーチによると、世界の4Kテレビの需要は2013年が160万台だったのに対し、14年は1230万台まで成長。15年には2990万台まで拡大することが見込まれている。 当初はソニーやシャープなど日本勢が先行していたが、昨年から低価格を武器に中韓メーカーが台頭し価格下落が進んでいる。当初は50インチで50万円程度だったのが、最近では20万円程度の機種も出てきている。 特に中国メーカーは、フルハイビジョンの