去年、横浜市で軽トラックが通学中の小学生の列に突っ込み、男の子1人が死亡した事故で、過失運転致死傷の疑いで逮捕された88歳の運転手について、検察は、認知症の影響で長時間運転を続けてしまい、その結果、運転能力が失われていた可能性を否定できないとして、31日に嫌疑不十分で不起訴にしました。 これまでの調べで、運転手は事故前日に自宅を車で出たあと横浜市や都内などをおよそ24時間走行していましたが、「どこをどう走ったか覚えていない」と供述していて、検察によりますと、鑑定の結果、認知症と診断されたということです。 検察は、運転手は認知症の影響で運転を長時間続けてしまい、疲労が重なった結果、適切なブレーキ操作などの運転能力が失われていた可能性を否定できず、過失を問うことは難しいとして、31日嫌疑不十分で不起訴にしました。 事故で亡くなった田代優くんの父親が、代理人の弁護士を通じてコメントを出しました。
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