ことしの国内の出版物の販売額は、新型コロナウイルスの影響でコミックスなどの需要が高まったものの、雑誌の売り上げの大幅な落ち込みなどによって推計で去年よりおよそ2%減少し、16年連続で前の年を下回る見通しとなりました。 出版業界の調査や研究を行う出版科学研究所のまとめによりますと、ことし国内で出版された書籍と雑誌の売り上げは、1月から11月までの販売実績をもとにした推計で、去年よりおよそ2%少ない1兆2100億円台となる見込みです。 新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増え、コミックスや児童書などの需要が高まったものの、雑誌の大幅な落ち込みなどによって16年連続で前年を下回る見通しとなりました。 このうち書籍の売り上げは、児童書や参考書が好調だった一方、旅行の制限が続いたことで旅行ガイドの売り上げが大きく落ち込み、前の年を1%ほど下回って6600億円程度になる見込みです。 雑誌の売り
出版大手の学研ホールディングスは13日、出版点数を2年間で3割減らし、年間約800点にすると発表した。不調の雑誌やムック本を減らし、堅調な学習参考書や児童書に集中する。出版事業の人員も約1割にあたる40人ほど減らし、成長を見込む高齢者福祉事業に移す。5月に創刊した主婦向け雑誌が年末で休刊に追い込まれるなど、「雑誌やムックは今春の消費増税後の落ち込みが激しい」(宮原博昭社長)という。 この日発表した2014年9月期決算は、売上高が前年同期比4%増の901億円。福祉や塾で伸ばしたものの、主力の出版が振るわず、営業利益は87%減の2億8千万円、純利益も98%減の3千万円だった。 出版科学研究所によると、13年の国内出版市場は約1兆7千億円。ピークだった1996年の約6割にとどまる。
詳細なデータに関しては当研究所発行『出版指標 年報』に掲載しております。 ご注文はオンラインショップ、またはFAX(03-3266-1855)でお申し込みください。 オンラインショップ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く