東京・豊洲市場(江東区)で5日早朝、新年恒例の「初競り」が行われた。最高値は青森県大間産の212キロの本マグロで、3604万円(1キロ当たり17万円)。コロナ禍による外食需要の低迷で落ち込んだ2021、22年を大幅に上回り、水産業者の間には 安堵(あんど) の表情が広がった。 豊洲市場でマグロの初競りに臨む関係者ら(5日午前5時14分、東京都江東区で)=青木瞭撮影 この日、水産卸売場棟には日本全国の港から運ばれてきた生と冷凍のマグロ計1176本が並んだ。初競りを前に、水産卸売業者を代表して「第一水産」の田口耕平社長が「円安や物価高、コロナ禍など我々を取り巻く環境は厳しいが、一致団結して立ち向かっていきたい」とあいさつ。鐘の音が鳴らされて競りが始まると、仲卸業者らが「手やり」と呼ばれる合図を次々と出し、230本の生マグロは約15分で競り落とされた。 最高値の本マグロを競り落としたのは、水産仲
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