前橋市北代田町で1月、通学途中の女子高生2人が乗用車にはねられ死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で起訴された同市下細井町の無職、川端清勝被告(86)の初公判が14日、前橋地裁で開かれることになった。川端被告の弁護人は5日、責任能力がなかったなどとして、無罪を主張する方針を明らかにした。 弁護人は5日公表したコメントで、川端被告は運転中に低血圧で意識を失う危険性を認識することができなかったと指摘。前頭側頭型認知症を患っており、行動制御能力を欠如していたため、責任能力がなかったと主張した。 起訴状などによると、川端被告は1月9日朝、同市北代田町の県道を時速約60~65キロで運転中に意識を失って暴走。自転車で登校中だった市立前橋高1年の太田さくらさん=当時(16)=と3年の女子生徒=当時(18)=を相次いではね、同月31日に、太田さんを死亡させた。 前橋地検は、川端被告が以前