来年の東京オリンピック・パラリンピックの運営や準備に関わる企業などを対象に、従業員が適切な労働環境の下で働けるよう呼びかける会議が国連機関などの主催で開かれました。 組織委員会側はこれまでも企業に対し、従業員を違法に長時間働かせたり児童労働をさせたりすることがないよう対応を求めてきました。 しかし会議ではインドネシアやマレーシアの大会施設の建設に使われる木材の伐採現場や加工工場で、労働者に水が十分に提供されていなかったり、保護具の着用が徹底されていなかったりする事例が報告されました。 また組織委員会の窓口にタイにある工場で労働者の権利が侵害されたと訴える通報などがあったことが報告され、ILOと組織委員会は企業に対し改めて、従業員が適切な労働環境の下で働けるよう呼びかけました。 ILOの田口晶子駐日代表は「オリンピック・パラリンピックの機会に労働者の人権に目を向けてもらい、少しでも国内外の労