史上初めて、オリンピックの中距離女子1500mに日本人が出場する。卜部蘭(うらべ・らん)と田中希実だ。マラソンや駅伝の注目度が高い日本において「中距離の発展が東京五輪に挑む動機の一つ」だと語る卜部は、多くの期待を背負い、その重さと向き合い、より一層強くなった。果たして“自由な風習の中で育ったサラブレッド”はどのような走りを見せてくれるのだろうか? (文=守本和宏、写真=GettyImages) “できることは全てやって”手にした東京五輪出場 卜部蘭を指導する横田真人コーチは、彼女の性格、そして五輪出場までの道のりを、こう表現する。 「“コツコツやる”“継続する”は、ずっと彼女が持ち続けてきたこと。ただ、今年はすごくつらそうだった。応援してくれる人のためにオリンピックに出なければいけない、何で出なければいけないのかと、4月~6月は迷子になっていた。でも、やはり彼女の良さは「○○しなきゃ」より
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