東京都内を走行中の京王線の特急列車内で乗客が襲われ、17人が重軽傷を負った事件をめぐり、斉藤鉄夫国土交通相は2日、JRと大手民鉄の安全責任者を招いた会議を同日開催し、再発防止策を検討することを閣議後会見で明らかにした。京王電鉄には1日に事件への対応の検証と報告を指示したという。 斉藤氏は京王電鉄の対応の経緯を説明した。 事件は10月31日午後7時56分ごろ、布田駅(東京都調布市)と国領駅(同)の間を走行中に発生。列車は本来は通過駅である国領駅で緊急停止。所定位置の約1メートル手前で停止後、ゆっくり動かして所定の位置に移動させるはずが、非常用ドアコックが操作された影響で列車を移動できなかった。 乗客転落の危険が考慮された結果、ドアの開放が行われず、乗客が窓から避難する事態になったという。 国土交通省は今年8月に発生した小田急線車内での刺傷事件を受け、9月に鉄道の安全確保のための対策を取りまと