三重県伊賀市の業者が奈良市郊外の山林で、許可された量の4倍を超すおよそ4万立方メートルの大量の土砂を掘削し、運び出したとみられることが関係者への取材で分かりました。奈良県は周辺で大規模な土砂崩れが起きるおそれがあるとして、砂防条例などに違反した疑いで業者を告発し、警察が捜査を進めています。 ところが、期間を過ぎても5年近くにわたって無許可で作業を続け、ことし2月までに、許可された量の4倍を超すおよそ4万立方メートルの大量の土砂を掘削し、運び出したとみられることが関係者への取材で分かりました。 奈良県は3年前から、たびたび掘削をやめるよう指導しましたが、従わなかったということです。現場は山の斜面が大きく削られ、切り立った崖が隣接する茶畑のすぐ近くまで迫っています。茶畑で作業をしている男性は、「作業中に畑が崩れ落ちたらと考えると、怖いです」と話していました。 奈良県は周辺で大規模な土砂崩れが起