<概要> (財)環境科学技術研究所は、4000匹のマウスを用いて、セシウム137(137Cs)ガンマ線の低線量率長期照射による晩発障害に関する実験を行った。この実験の結果の中で、寿命短縮に関する知見は以下の通りである。実験に用いた線量率は、0.05、1.1、21mGy/日の3種類で、8週齢から照射を開始した。蓄積線量がそれぞれ20、400、8000mGyに達するまで(約400日間)照射を継続した。用いたマウスの系統は、B6C3F1で、実験はすべてSPF条件下(病原微生物を排除した環境下)で実施された。その結果、雄マウスの21mGy/日群と、雌マススの21mGy/日群と1.1mGy/日群に、統計的に有意な寿命短縮が観察された。その他の群には、統計的に有意な寿命短縮は観察されず、また寿命の延長も認められなかった。 <更新年月> 2006年09月 <本文> (財)環境科学技術研究所は1993年か