国際オリンピック委員会(IOC)は11日に理事会を開き、選手委員選挙に立候補した陸上男子ハンマー投げの室伏広治が選挙活動で規定に違反したとして、当選を無効とすることを決めた。複数のIOC関係者が明らかにした。 関係者によると、室伏は指定された場所以外での選挙活動などでIOCから2度の警告を受け、10日にIOCに事情を説明していた。ロンドン五輪に出場した選手による投票では陸上で最多の票を集め、立候補した21人で上位4人の当選者に入っていたが、認められなかった。 選手委員会は五輪運営に選手の意見を反映させる役割を担い、当選者はIOC委員にも就任する。アテネ五輪金メダリストで、今大会では銅メダルを獲得した室伏は、北京五輪に続く2度目の立候補で、2020年東京五輪招致での活動も視野に初当選を目指していた。(共同)「食堂に行ってもかなりの人に顔を覚えてもらえている」ステッカー配布などを問題視 IOC