すしざんまいの初競り「ライバル」が、「1番マグロ」にこだわらない理由 お客さんのオファーに応えたいだけ 新型コロナウイルスの第6波への警戒が続く中、年明け5日に新春の風物詩となった東京・豊洲市場(江東区)の初競りが行われた。かつては青森県大間のマグロに1本数億円の超高値が付けられ、世界中から注目される行事となった。自粛ムードも漂う中、今年のスタートはどうだったか――。 同日早朝、緊張感がみなぎる同市場のマグロ売り場には、200本を超える天然国産生マグロがずらり。市場関係者が入念にマグロを下付け(品定め)している姿が、通常とは違い「新たな年のスタート」を印象付けた。 午前5時10分、競りが始まると、あっという間に1番・青森県大間産のマグロ(211キロ)が落札された。競り値は1キロ当たり8万円で、1本1688万円。昨年(2084万円)に比べ2割安。6年ぶりに2000万円を割る控えめなスタートと