フランスの刑務所でヘリコプターを使った大胆な脱獄事件が起きたことで、IT大手「グーグル」の地図サービスへの風圧が高まっています。フランス司法省は刑務所の敷地内の様子が航空写真で丸見えになっているのは問題だと、グーグルに写真をぼかすよう要請しました。 こうした中、フランスのベルベ司法相は9日、テレビ番組で「グーグルマップ」の航空写真で刑務所の敷地内の様子がわかるのは警備上の問題が大きいと指摘しました。実際に、脱獄があった刑務所はヘリコプターが接近しやすい中庭があることが丸見えの状態になっています。このためベルべ司法相はフランスにあるすべての刑務所の航空写真に、ぼかしを入れるようグーグルに要請したことを明らかにしました。 グーグルから司法省に回答はないということですが、ロイター通信は「機密性が高い施設のリストを作成し、最大限の必要な措置を取っている」というグーグルの広報担当者のコメントを伝えて