集中治療室で新型コロナウイルスを発症した重症患者に対応するため、医療用ガウンに着替える看護師たち=千葉市中央区の千葉大医学部付属病院で2021年3月31日午前8時25分、佐々木順一撮影 厚生労働省の感染症部会は15日、新型コロナウイルス感染症で全額公費負担だった治療薬の費用に10月以降、一部自己負担を求めることなどを確認した。冬場に向けて新たな感染拡大も考えられる中、医療機関は患者を受け入れ続けられるのか。 5月に新型コロナの感染症法上の位置づけが5類へ移行してから、医療機関はコロナ患者専用の病床数を減らしてきた。補助金が減額され、通常診療への影響などを考慮したためだ。 東京医科歯科大病院(東京都文京区)はこの春から専用病床をなくし、各診療科で受け入れる態勢に切り替えた。植木穣(ゆたか)病院長補佐は「大学病院として、がんなどの患者に高度な医療を提供する必要がある」と話す。