コロナ禍による映画館の閉鎖、撮影現場を支えるスタッフの長時間・低賃金労働、そして相次ぐハラスメントの告発など、日本映画界のさまざまな問題が今、浮き彫りになっている。 こうした状況を改善し映画製作の持続可能なシステムを作ろうと、是枝裕和、諏訪敦彦ら7名の映画監督が「日本版CNC(セー・エヌ・セー)設立を求める会/action4cinema」を立ち上げた。 CNCとは1946年に設立されたフランスの国立映画映像センターのことだ。劇場、公共放送/ペイTV、ビデオ・VOD(ビデオ・オン・デマンド)の一部を財源として、映画製作や興行を支援する仕組みを持っている。 会発足の記者会見が6月14日、開かれた。 20代スタッフが映画界から消えていく「日本版CNC(セー・エヌ・セー)設立を求める会」記者会見に出席した、映画監督の是枝裕和氏。撮影:熊野雅恵2008年以降、日本における映画の興行収入はほぼ毎年増収
