覚醒剤を持ち込んだとして危険薬物不正取引の罪に問われた元看護師、竹内真理子被告(37)の判決公判が25日、マレーシアの首都クアラルンプール郊外の高等裁判所で開かれ、死刑判決が言い渡された。 同国では一定量以上の薬物所持で有罪が確定した場合の法定刑は死刑。起訴状によると、竹内被告は2009年10月、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイからクアラルンプール国際空港に到着した際、スーツケースに覚醒剤約3・5キロを隠し持っているのが見つかった。 竹内被告は知人の依頼でドバイを訪れた際、中東系の男性にスーツケースをマレーシアに運ぶよう指示されたと説明。中身は知らなかったとして無罪を主張していた。しかし、竹内被告が09年にドバイ-クアラルンプール間を複数回にわたって往復、大量の薬物を持ち込んだことなどから検察側は同被告が国際的な薬物取引に関与した疑いもあるとして追及していた。(共同)