廃校になった地域の小学校を活用し、本を収蔵して図書館に。その取り組みに関心を持った若者たちが集まるようになり、数々のプロジェクトを展開。過疎地の廃校が、創造と実践の場になっている。 廃棄される本を引き取ることで始まった「阿東文庫」。現在、校舎内には、膨大な数の本が所蔵されている 山口県山口市阿東は、山一つ越えれば島根県という県境の町。高校を卒業した若者は、仕事を求めて山口市の中心部や県外に出てしまい、地元には帰って来ない。典型的な高齢化した過疎のまちだ。 地元の人からは「何の魅力もない、ただの田舎」と称される場所に11年前、小さな図書館「阿東文庫」がひっそりと生まれた。 「きっかけは廃品回収でした」と、発起人の吉見正孝氏は語る。
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