ふらふらになり、足取りがおぼつかない中、歯を食いしばって最後まで走り切った。8日に行われた東京五輪の男子マラソンで、服部勇馬(27)=トヨタ自動車=は2時間30分8秒の73位でゴールにたどり着くと、倒れ込み、車いすで医務室に運ばれた。深部体温が40度以上になり、重い熱中症の症状だった。
男子マラソンは世界記録保持者のキプチョゲ(ケニア)が終盤独走し2時間8分38秒で2連覇した。今大会での現役引退を表明して臨んだ大迫傑(30)=ナイキ=は2時間10分41秒の6位で、日本勢2大会ぶりの入賞。中村匠吾(28)=富士通=は2時間22分23秒で62位、服部勇馬(27)=トヨタ自動車=は2時間30分8秒で73位だった スタート時の気温は26度。1時間前倒しされた女子とは違い、この日の男子は予定通り午前7時の号砲だった。出場106選手中30人が棄権するサバイバルレース。中間地点までは先頭集団につけた服部は、徐々に後退し最後は足を引きずるようにフィニッシュ。何とか完走を果たすと、膝をついて倒れ込み、車いすで搬送された。 日本陸連によると、深部体温が40度を超える「重度の熱中症」だったという。それでもゴールしたことに「これまで支えてくださった方や応援して下さる方が頭の中で思い出されて、その
東京五輪マラソン・競歩開催地変更決定を受けて日本陸連が実施した強化委員会の会見に登壇した瀬古利彦氏=5日午後、東京都新宿区(萩原悠久人撮影) 2020年東京五輪のマラソン、競歩の札幌開催決定を受け、日本陸連強化委員会が5日、東京都内で会見を開き、瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーが「ずっと東京開催で準備してきて、納得できる人は強化や選手の中にはいない。IOC(国際オリンピック委員会)の前では無力だと感じた」と無念の思いを吐露した。 強化委員会は各所属の監督ら現場の声を日本陸連事務局にあげたが、組織の意見として一本化されることはなかった。瀬古リーダーは、男子マラソン代表の服部勇馬(トヨタ自動車)が「瀬古さんが代表だったモスクワ五輪のようにボイコットになった訳でないので、僕は幸せです」と語っていたことを明かした。 開催地変更に伴い、国際陸連はマラソンや20キロ競歩の男女同日開催を含め
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