森友学園を巡る財務省の文書改ざん事件で自死した赤木俊夫さんの妻・雅子さん。4月20日には佐川宣寿元財務省理財局長を相手取った民事訴訟で本人尋問を実施するよう大阪地裁に申請するなど、「私は真実が知りたい」と訴える戦いを続けている。そんな最中、思わぬ人物との“邂逅”があったという。この問題の取材を続けるフリー記者の相澤冬樹氏が綴る。 黄色い服の小柄な女性が歩いてくる。その姿を見て赤木雅子さんは小声で告げた。「あの人、望月さんですよ!」。東京新聞の望月衣塑子記者。それは1年8カ月ぶりのめぐり逢いだった。 望月氏 4月11日。雅子さんは日本記者クラブで会見した。真相を求めて起こした裁判を国が“認諾”という手続きで無理やり終わらせた。その経緯について求めに応じ1時間半に渡り話した。 会見が終わる直前、雅子さんが「一言だけいいですか」と語り始めたのが、望月記者の件だった。 改ざん問題の取材を通じて望月