弘前大医学部付属病院であった遠隔手術の実証実験。手術支援ロボットを遠隔操作する外科医の赤坂治枝助教は、3Dメガネをかけている=小暮哲夫撮影 手術服を着た医師が座ってハンドルを両手で握っている。 「後ろから、まず切ります」 目の前にはモニター画面。ロボットのアームが、胃の中を処置する様子が映っている。医師は3D用の眼鏡をかけている。 青森県弘前市の弘前大医学部付属病院の一室で、外科医の赤坂治枝助教(41)が操作していたのは、外科手術で広く使われるようになった手術支援ロボットだ。腹部に開けた小さな穴から、鉗子(かんし)やメス、カメラなどがついたアームを臓器に伸ばして手術をする。画面の中に映るアームは、ハンドルの操作の動きを再現している。 弘前大医学部付属病院であった遠隔手術の実証実験。外科医の赤坂治枝助教(左前)が操作する手術支援ロボットと手術台は、100キロ離れた北里大獣医学部付属動物病院に
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