フリージャーナリストの常岡浩介さんがイラク北部のモスル近郊で、クルド人が自治するクルディスタン地域政府(KRG)に拘束されていることが分かった。KRG系メディアのルダウは1日、クルド当局の情報として、常岡さんが近く在イラク日本大使館側に引き渡されるとの見通しを報じた。 報道によると、常岡さんは過激派組織「イスラム国」(IS)のメンバーと疑われ、尋問を受けているという。KRGはこの地域周辺で、ISと戦闘を繰り広げている。常岡さんはモスルの奪還作戦を、KRGの支配地域側から取材していた。 日本外務省によると、拘束は数日前で、けがはないという。常岡さんは、2010年、アフガニスタンで武装勢力に約5カ月間拘束されたことがある。昨年6月に内戦下のシリアに入国した後、過激派組織に拘束されているとされるジャーナリスト安田純平さんとも親交がある。(テヘラン=神田大介)