「質問の趣旨がよくわかりません」「残念ながらね、委員(都議)の発言が思い込みなんです」。約4時間の質疑で、浜渦氏はたびたび、質問者の都議に語気を強めて反論した。 公明都議が交渉の経緯をまとめたパネルを使って質問すると、「(パネルが)見えません。何かさっぱり分からない」。都議の質問が長引くと、「(質問は)何でしたかね」と応じる場面もあった。 浜渦氏は石原慎太郎元都知事の側近中の側近とされ、国会議員時代から秘書として支えた。石原氏が1999年の都知事選で初当選した後は知事特別秘書になり、2000年に副知事に就任。石原氏の名代として都政を取り仕切り、新施策などについては、石原氏の耳に入れる前に浜渦氏の了解を得ることが慣習化した。その剛腕ぶりから、都庁内で「ドーベルマン」とも呼ばれた。 浜渦氏は副知事だった05年にも、都議会の百条委に証人喚問されている。都の補助金をめぐる都議会での答弁が自民都議ら