【ロンドン=沢田千秋、パリ=竹田佳彦、ベルリン=近藤晶】新型コロナウイルスで大打撃を受けた欧州が少しずつ日常を取り戻しつつある。十五日、各国の往来が復活し始め、英国でもようやく小売店が再開した。ただ、死亡率が高い英国とスウェーデンに対しては、大半の国が警戒して自由な入国を拒否するなど足並みに乱れも生じている。 ロンドン中心部の目抜き通りは、三月の都市封鎖から三カ月ぶりに買い物客が戻った。若者に人気の「ナイキタウン」には長蛇の列。並んでいたジャボンテ・リシャルリソンさん(23)は「限定スニーカーを買うため、封鎖以来初めて中心部に来た。以前ほど混んでなくて、ゆっくり買い物できそう」と笑顔で語った。