宇都宮市の宇都宮城址公園で爆発が相次ぎ、巻き込まれた男性3人が重軽傷を負った事件で、焼死した元自衛官、栗原敏勝容疑者(72)が今年5月、栃木県の関係機関に窮状を訴えようとしていたことが24日、関係者への取材で分かった。娘の病気の治療方針をめぐって妻と不仲になり、離婚調停の結果、自宅が競売にかけられることになったため悩んでいたという。県警は自殺に至った経緯を調べる。 県警は24日午前、殺人未遂容疑で、公園と栗原容疑者の自宅を現場検証した。公園の現場からはビー玉やひもでくくり付けられた筒2本が見つかったほか、爆発物のものとみられる金属片が半径数十メートルにわたり散らばっており、県警は威力の強い手製の爆発物を使って自殺を図った可能性があるとみている。 関係者によると、栗原容疑者は平成25年ごろから、県精神保健福祉会の相談員として活動。以前から、娘の治療方針をめぐって妻と対立していると周囲に打ち明