本州で唯一渡り鳥のナベヅルが越冬する山口県周南市では、例年、10月下旬に飛来するナベヅルが21日になっても飛来が確認されておらず、地元では戸惑いの声が上がっています。 山口県周南市の八代盆地は本州で唯一のナベヅルの越冬地として知られ、飛来するナベヅルとともに国の特別天然記念物に指定されています。 例年、10月下旬には飛来しますが、周南市によりますと、今シーズンは21日午前の時点で飛来が確認されていません。 記録が残っている昭和38年以降で飛来が最も遅かったのは昭和54年の11月7日で、飛来が確認されなかったシーズンは一度もないということです。 八代盆地では多いときには100羽ほどのナベヅルが越冬していましたが、減反などの影響もあってここ数年は10羽前後にとどまっていて、地元の人たちはツルの模型を設置したり、ねぐらを整備したりして越冬の環境を整えてきました。 周南市役所でナベヅルの保護を担当