多くの有名人がSPACに関与している状況は、SPACが金融のあり方を変革しているか、もしくは市場の熱狂がコントロール不能になっていることを示しているのだろう。あるいはその両方かもしれない。 金融のプロは、非公式にだけではなく公にもますます、この状況が一般の投資家にとって悪い終わり方になると警告している。いつ、どれぐらい悪く終わるかが唯一の問題だと皮肉な見方を示す人もいる。 ヘッジファンドやプライベートエクイティー(PE、非公開株)投資会社のディールメーカー、バンカー、弁護士といったSPACの関係者の中では、行き過ぎの兆候が強まっているとみている人が増えており、冗談としか思えないような高い評価額や、問題のある情報開示、利害の食い違いの拡大を指摘している。 1年前に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で世界市場が動揺し、経済活動が停止状態となり、ニューヨークやロンドンや香港の高層ビ
