新型コロナウイルスの感染急拡大で、自治体による無料のPCR検査や抗原検査を希望する人が殺到している。感染を不安に思う無症状の人が対象だが、感染者や検査希望者の急増により、結果判明まで時間がかかったり、検査キットが不足したりする事態も起きている。検査数は右肩上がりで増え続けており、検査体制の拡充が急務だ。 「不安解消に」24日、大阪・キタのPCR検査場前には、検査を待つ人の行列ができていた。「少し待つかなとは思ったが、これほど並んでいたとは。テーマパークのアトラクション以来だ」と話すのは、大阪市西淀川区のパーソナルトレーナー、屋宜(やぎ)広紀さん(29)。知人が濃厚接触者と判明したことで不安に思い、検査に訪れたという。前日も検査場に来たが、夕方には受け付けが終了。この日は1時間半待って、ようやく検査を受けることができ、安堵(あんど)した様子だった。 行列には、障害児のデイサービス施設を経営す