漫画などを不正に複製して電子データを販売したとして、長崎県警は1日、著作権法違反(譲渡権侵害)容疑で書籍の電子化代行業、藤野真容疑者(25)=神奈川県座間市相模が丘=を逮捕した。書籍を細断し、スキャナーで電子化する「自炊」を代行する業者の逮捕は極めて異例。 県警によると、藤野容疑者は黙秘している。 逮捕容疑は、漫画「銀魂」1~45巻などを作者の許可なく複製して電子データをDVDに記録し、1月22日、自身が運営するサイトを通じて注文した東京都の40代の男性会社員に代金1万円で販売した疑い。 サイトの商品一覧には計85作品があり、県警は他の作品でも自炊を代行していたとみて調べている。 出版社で構成する一般社団法人日本書籍出版協会(東京都)の川又民男調査部副部長は「自炊代行業者の逮捕は聞いたことがなく、驚いた」と話している。