九州電力は24日、定期検査のため運転を停止している佐賀県玄海町の玄海原子力発電所2号機(出力55万9000キロ・ワット)と3号機(同118万キロ・ワット)について、近く予定していた発電再開をいずれも当面延期すると発表した。 東日本巨大地震による東京電力福島第一原発の事故を受け、地域住民の不安が高まっていることなどから判断した。このまま冷房利用が増える夏場を迎えると、電力の需給が逼迫(ひっぱく)する可能性もある。 真部利応社長は記者会見で、再稼働は「国から安全対策などの方針が出てから考える」として、発電停止が長期化する可能性も示唆した。停止中は発電所の地震・津波対策を進める。 今後の電気の供給体制について、真部社長は「当面、支障はない」とし、夏場の需要ピーク時に向けては、一時的に運転を止めている火力発電所を起動するなどして対応する方針を示した。 ただ、備蓄燃料が尽きて追加購入もできないといっ