山口県柳井市と周防大島町を結ぶ大島大橋で送水管が破断し、町内全域が断水に見舞われた22日、町などは給水所開設などの対応に追われた。町では今年1月にも断水が起きており、給水袋を手にした住民らは「またか」などとため息をついた。柳井地域広域水道企業団は断水の早期解消を目指し、橋の歩道に仮設の送水管を設置するなどの対応を決めた。 断水の知らせは午前6時半頃、防災無線で知らされた。同8時過ぎに配水池からの送水が停止されると、次々と臨時の給水所が開設され、住民たちは自転車のかごに給水袋を入れるなどして持ち帰った。給水所に訪れた同町小松開作の住民(70)は「寒くなったので、風呂に入れなくなるのがつらい。一日も早く復旧してほしい」と話していた。 町などによると、断水に伴い、県立周防大島高が23日の休校を決定。町内小中学校では調理ができないため、給食は当面、菓子パンに切り替える。複数の病院や介護施設などを運