第35回東京国際映画祭のジャパニーズ・アニメーション部門マスタークラス(シンポジウム)「アニメーションで世界を創る」が10月25日、東京ミッドタウン日比谷 BASE Q/マルキューブで開催された。『雨を告げる漂流団地』の石田祐康監督、『夏へのトンネル、さよならの出口』(以下、『夏トン』)の田口智久監督、『ぼくらのよあけ』の黒川智之監督が登壇し、アニメ評論家の藤津亮太氏による司会で“アニメーション映画がどのようにビジュアルをつくりあげていくのか”が語られた。 ジャパニーズ・アニメーション部門のプログラミング・アドバイザーである藤津氏は、登壇した3人の監督が手がけた新作を、「どれも作品の背骨と言える強いビジュアルイメージをもっていた」と語り、3作の作品世界がどのようにつくられていったのかを語ることで「アニメの今が見えてくるのではないかと思った」と企画意図を説明。石田監督、田口監督、黒川監督にそ