3Dプリンタで駅舎を作る――10月15日から幕張メッセで開催中の「CEATEC 2024」に出展したJR西日本ブースにこんな展示があった。老朽化した小規模駅舎を、3Dプリンタを使って建て替えるというものだ。 3Dプリンタというと、樹脂をリール状にしたフィラメントを溶かしながら成型する熱溶解積層方式(FDM)や、光硬化樹脂を使って成型する光造形方式(SLA)などがあるが、いずれも層を積み重ねることで立体物が出来上がる。3Dプリント駅舎も同じで、コンクリートを扱える巨大3Dプリンタを使って層を作っていくのだが、単に重ねるのではなく、枠状に成型して中が空洞な壁面を構築。そのなかに鉄筋を配置してコンクリートを流し込むことで、木造よりも強度と耐久性に優れる鉄筋コン構造を作ることができるとしている。 この取り組みは、「3Dプリンタ住宅」を手掛けるセレンディクス(兵庫県西宮市)との提携により実現したもの