新生銀行は18日、支店などの現金自動預払機(ATM)で顧客が使ったカードの情報が「スキミング」と呼ばれる手口で盗まれ、現金が不正に引き出されたと発表した。判明被害額は30人の計641万円で、拡大する可能性もある。 新生銀は18日に警視庁へ通報。被害は同行が全額補償する。 新生銀によると、10月28日に東京都目黒区の自由が丘出張所、11月17~18日に台東区の上野支店のATMを使った顧客のカード情報が盗まれ、カンボジアにあるATMで現金が引き出された。 カード挿入口にカード情報を読み取る「スキミング装置」を、ATM近くの壁に暗証番号を読み取るカメラをそれぞれ付け、偽造カードを作ってカンボジアで引き出したとみられる。 顧客の問い合わせで新生銀が調査を始め、ATMを特定して防犯カメラを調べたところ、不審者がスキミング装置などを設置し、取り外す様子も写っていたという。