新型コロナウイルスの流行に伴うロックダウン(都市封鎖)の余波に見舞われた映画館が今後、相次いで廃業に追い込まれる恐れが出ている。米映画大手ワーナーが、米国で来年から自社の配給する映画を劇場と同社のストリーミングサービス「HBOマックス」で同時公開すると発表したためだ。この決定により、劇場公開期間は事実上消滅する。 ワーナーの発表に先立ち、同じく映画大手のユニバーサルは映画館チェーンのシネマークと劇場公開期間に関する新たな契約を結んだことを公表した。従来は3カ月としていた同期間をわずか17日間に短縮する内容だ。 これは映画館の終焉を意味するものではなく、映画会社が2021年の業績を改善するための手段にすぎないとする声もあるが、多くのメディアは既に劇場での映画体験が終わりを迎えると書き立てている。いずれにせよ、映画館では密閉空間で2時間過ごすこととなるため、現在の状況ではたとえマスクを着用する