フォーブスが発表した2021年版の米長者番付「フォーブス400」で、米マイクロソフトの共同創業者ビル・ゲイツが1991年以来、初めて3位以下に後退した。離婚にともない、保有株の一部を元妻に譲渡したことなどが影響した。 ゲイツは1991年に2位に浮上してから、米1位または2位の富豪の座を保っていた。今年の推定資産額は1340億ドル(約15兆1000億円)と前年から230億ドル(約2兆5900億円)増えたものの、アマゾン創業者のジェフ・ベゾス、テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク、フェイスブックCEOのマーク・ザッカーバーグの伸びには追いつかず、4位に沈んだ。3氏はいずれも自社株の高騰によって資産がさらに膨らんだ。 ただ、ゲイツが昨年の2位から順位を下げた理由は株価だけではない。今年5月の離婚発表以降、ゲイツは少なくとも57億ドル(約6400億円)相当の上場株を元妻のメリンダ・フレ