友人とつながるために利用するSNS。毎日のように使うネットショッピング。こうしたサービスは、今や私たちの生活に深く入りこみ、「GAFA」に代表される巨大IT企業を生み出しました。同時に、世界各国は、こうした企業が巨額の利益を上げれば上げるほど「十分に課税できていない」と不満を募らせています。課税のルールが、新しいビジネスモデルに追いついていないためです。こうした現状を変えようと、巨大IT企業にどう課税するかが、今、国際的な議論となっていて、日本が議長国となって6月に開くG20=主要20か国の会合でも、重要な議題となる見通しです。各国の課税権の取り合いとも言える、その難しい交渉のキーマンが、今回、取材に応じました。(経済部記者 山田奈々 影圭太)