ネット上での写真の無断使用に写真家たちが怒りの声を上げている。これまで我慢に我慢を重ねてきた彼らも、ついに堪忍袋の緒が切れて使用料の請求や、訴訟を起こすにまで至っている。こうした動きがさらに活発化すれば、安易な無断使用は次第に減っていくだろう。 だが、それまで無断使用していた人たちが写真家に許諾をとって写真を使うようになるか、というとそうはならないだろう。結局、手間やお金がかかるようになれば、単に使わなくなる。それではあまりにも寂しすぎる。 考えうる1つの解決策は、「勝手に使ってほしくない写真家の写真」ではなく、「勝手に使って欲しいと願う写真家の写真」を使うということだ。世界には自由に使用できる写真が無数に存在している。クリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCL)などの緩やかな使用条件のついた写真、CC0のような使用にあたっての条件を設定していない写真、すでに著作権の保護期間が終了したパ