高知県立美術館が所蔵する20世紀初頭のドイツ人画家が描いたとされる絵画について、贋作(がんさく)の可能性が指摘されたことから、本物かどうかを調べるため、専門家によるX線を使った科学調査が行われました。美術館は今年度中にも最終的な結論を出す方針です。 高知と徳島の県立美術館では、所蔵する絵画について、30年以上にわたって贋作を描き続けたドイツ人画家のヴォルフガング・ベルトラッキ氏が「自分が描いたものだ」と証言するなど、贋作の可能性が指摘されたことから、いずれも調査を進めています。 このうち高知県立美術館では、20世紀初頭のドイツ人画家、ハインリヒ・カンペンドンクの「少女と白鳥」とされる絵画について、18日から2日間の日程で、京都大学の専門家らによる科学調査が行われました。 科学調査では、X線を使って絵の具に含まれる元素を調べ、ベルトラッキ氏が好んで使ったとされる絵の具の成分の特徴が現れるかど
