横浜市内の「パークシティLaLa横浜」で247戸の販売が行われている――これを聞いただけで、あのマンションか、と思い当たる人は不動産関係者以外では少ないだろう。 2015年11月、建設時の杭打ち不備によって一部の棟に傾きが生じていることがわかり、全棟建て替えになった……あのマンションである。 建て替え工事は昨年2月に完了。所有者がゆっくりと戻ってきた後、一般に分譲される247戸の販売が現在、行われている。 全705戸のうち458戸はそれまでと所有者が変わらない。残る247戸が今回、新築マンションとして販売されているのである。 その建物は、基本的に以前の建物と同じだ。同マンションが建設された2006年から2007年にかけて、と同じ広さの住戸が同じ仕様(一部は変更されているが、それに関しては後述したい)でつくられた。 そのため、現在の標準的間取りからすると、ひとまわり広い住戸が多く、販売される