全国各地で汚染が発覚しているPFAS(有機フッ素化合物、ピーファス)の体内の蓄積を調べるため行われた「大阪府民1000人血液検査」の結果が2024年8月11日、公表された。PFASの一種、PFOA(ペルフルオロオクタン酸、ピーフォア)を製造していたダイキン工業淀川製作所が大阪府摂津市にあり、その影響が注目されていたが、摂津市や周辺の大阪府北部地域の住民はPFOAの血中濃度が高い傾向があった。 4種類のPFASの合計では、検査した人のうち約3割が、アメリカの学術団体が「健康に留意が必要」としている数値を超えていた。検査結果を分析した京都大学の原田浩二・准教授(社会健康医学)は「ダイキン工業淀川製作所のPFOAが、水、大気、土壌に広がり、水道水や野菜などを通じて摂取されたと考えられる」と話している。 PFOA濃度の高さが大阪の特徴 大阪府民1000人血液検査の結果が発表された「大阪PFAS汚染