平城遷都1300年祭のマスコットキャラクター「せんとくん」に、愛称決定後も逆風が吹き荒れている。白紙撤回を求める市民グループには、愛称に批判的な電子メールが欧米からも含めて100件以上が寄せられた。さらに神戸市兵庫区の市民イベント「福原遷都まつり」にちなんだ「セントくん」という“先人”がいることも判明し、いまだ苦難が続いている。 市民グループは「平城遷都1300年祭を救う会」で、「何のひねりもない」「何を考えているのか」など、メールのほぼすべてが批判的な内容という。 奈良県の荒井正吾知事は「大変いい。英語の『セイント』(聖)にもつながり外国人にもアピールできる」と自賛したが、同会発起人の陽群(ひむら)誠さん(26)は「これまで事業協会は(宗教色のない)『童子』と説明してきたのに、(キリスト教を連想させる)『セイント』では矛盾している」と指摘する。 一方、福原遷都まつりは平成17年から、平清