宇都宮ライトレール株式会社が6月、2023年度の決算報告書を発表した。 同社は栃木県の宇都宮市と隣の芳賀町を結ぶ路線「ライトライン」(宇都宮駅東口―芳賀・高根沢工業団地)の運行会社だ。23年8月の開業時は日本初となる「全線新設のLRT(Light Rail Transit)」として全国的にも注目を集めたが、その後の経営はうまくいっているのだろうか。 「上下分離方式」が奏功 決算報告書によると、同社の営業収益(売上高)は鉄道事業が7億3916万5000円、その他の事業(広告、グッズ販売など)が5534万3000円だった。最終(当期)利益は5697万1000円と当初計画の約3倍となる黒字を計上し、順調な滑り出しと言ってよい。 また、ライトラインの累計利用客は23年度で271万7000人。こちらも当初計画の約23%増となっている。 開業直後は「試し乗り客」の集中など、いわゆる開業景気もあったが、
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